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現代祈祷寺院

卒業論文 現代祈祷寺院の機能と構造 大本山成田山仙台分院を事例として

目次

はじめに

第一章 概要
第一節 大本山成田山仙台分院について
 第二節 寺院の区分
第三節 祈祷寺院について
 第四節 対象と方法
第二章 大本山成田山仙台分院の経営
 第一節 経営方針
 第二節 縁起物(お守り)
 第三節 祈願・祈祷
  第一項 人形供養節・節分祭
  第二項 インターネットの活用
 第四節 墓(納骨堂・永代供養墓)
第三章 信者獲得と定着に向けた取り組み
 第一節 区分について
第二節 獲得に向けた取り組み
  第一項 「信徒」の獲得
  第二項 「檀家」の獲得
 第三節 定着に向けた取り組み
  第一項 信徒向け
   一) 篤信者
   二) 一般信徒
  第二項 檀家向け
第四章 考察
おわりに
引用・参考文献

はじめに

 我々の身の回りには数多くの寺院が存在している。また、寺院ごとに宗派が違い、それによって、ただ一言で寺院といっても各寺院によって特色がある。例えば、檀家をとって檀家からの布施収入によって運営している寺院、祈願・祈祷を中心に運営している寺院などである。このように多種多様な寺院が存在している現代社会において、檀家をとったり祈願・祈祷だけを行ったりという伝統的な寺院経営術だけでは、この先寺院を運営するのが難しいというような寺院も出てきている。そのような寺院の中には、祈祷寺院でも檀家をとるような寺院もある。そのため、一口に檀家寺院、祈祷寺院とは呼べないのが現状である。その実態について明らかにするために調査対象としたのが大本山成田山仙台分院である。この寺院は、日頃から祈願・祈祷を行っている祈祷寺院で、昭和57年開山と比較的新しい寺院だ。本稿では、大本山成田山仙台分院に対して計5回の聞き取り調査を行い、現在どのような経営を行っているのかをまとめ、祈祷寺院が祈願・祈祷以外でどのように寺院を運営しているのかを論じる。それに加えて、祈祷に必要な信徒や納骨堂永代供養墓を利用する檀家をどのようにして獲得し定着させているのかについて具体的な取り組みをもとに論じていく。これらの経営方針、取り組みから、現代における祈祷寺院が果たしている役割について考察していく。
 本稿の第一章では大本山成田山仙台分院という寺院についての概要と、寺院の分類、祈祷寺院が出現した背景などの基本的な情報を記述し、第二章では、大本山成田山仙台分院が現在行っている経営の方法について、お守り祈願護摩祈祷、墓(納骨堂・永代供養墓)の三つの観点から具体的に考察していく。第三 かについてまとめる。そして、檀家制度が施行されていた当時の祈祷寺院と、大本山成田山仙台分院を比較し祈祷寺院としての機能の変遷をたどる。最終的に、第二章、第三章の結果に共通する事柄と祈祷寺院として果たしている機能の側面から、大本山成田山仙台分院が現代における祈祷寺院の中で、どのようにして生き残ろうとしているかについて結論付ける。
 大本山成田山仙台分院は地元地域の卒業論文に協力しています。
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